美容室のリアル

美容師の働き方

こんにちは!ANKOです。

今回は実際美容師の仕事ってどんな感じなのかご紹介していきたいと思います。

これから美容師を目指そうと思っている方や美容の仕事にはブランクがあるけど、せっかくだから活かしていき

と思っている方は参考にしていただけたらなと思います。

実際、スタイリストになるまで

まず、誰もがご存じかもしれませんが美容師になるには美容師免許が必要です。

美容師免許は国家資格になるので美容学校に通い必須科目を履修し試験に合格しなくてはいけません。

美容師免許を取得して美容室に勤めるところが第一歩になります。

美容学校は美容師免許を取るための学校であって、卒業したからといって即戦力としては働けません。

就職先の美容室にてカラー、パーマ、カット等必要なテストに合格して初めてスタイリストとしてお客様の髪の毛を切れるようになります。

そのテストも美容室によって基準が設けられているので1年でカットに入客させるところもあれば、5,6年かける美容室もあります。

なので、一括りにスタイリストといって技術のばらつきは正直生まれてきます。

早く即戦力として働きたいと思っている人は、入客までが早い美容室を、時間をかけてでもじっくりと技術を身に着けていきたい人はカリキュラムがしっかり組まれていて、教育に力を入れている美容室を選ぶと良いと思います。

アシスタント時代の練習はとても大切で、スタイリストになってからでは中々取り戻せないものです。

この時期をどう過ごすかによってその後の美容師人生を左右するので、自分がどういう風に成長したいか考えて選ぶことが重要です。

就職先の選び方

美容師歴が長くなってくると何度か転職をする方も多いと思います。

ここでは、自分の経験を活かして就職先の選び方をご紹介していきたいと思います。

 給与

美容師に限らず、仕事と選ぶ際に重要な部分だと思います。

今の美容業界では、一つの美容室でも様々な雇用形態で働いてる方がいます。

月給制や時給制の正社員やパートの他に完全歩合制の業務委託。派遣の美容師として働いてる方もいらっしゃいます。

それぞれメリット、デメリットがあり、正社員は安定していますが時間は拘束されます。

業務委託は個人事業主になるので自由度は高いですが、出来高になるので安定しにくいです。そして、ある程度の技術力が必要になります。

パートや派遣は時給になるので、こちらも正社員よりは時間の融通が利きやすいですが、安定はしにくいです。

同じ売り上げや拘束時間でも雇用形態によって給与は変わってくるので、自分の生活に合わせて選んでいくのが大切です。

 福利厚生

こちらも仕事を選ぶ際に重要な部分だと思いますが、美容室では社会保険など福利厚生が充実していないところがあります。

最近では社会保険完備の所も増えてきているのですが、就職の際にチェックする必要はあると思います。

美容師特有の部分では、練習用のウィック代や外部の講習代を補助してくれる美容室もあります。特にアシスタント時代のウィック代はバカにならないのであると嬉しい部分です。

 休日

店舗や雇用形態によってこちらも変わってきます。

正社員では、完全週休二日制や月7日などひと月の休みがしっかりと決まっているところが多いです。

有給休暇も正社員やパートはありますが、休日が多ければ多いほど売り上げが下がるので、自由に消化するというのは中々難しいです。

ただ以前に比べると消化しやすい環境にはなってきているので、就活の際に確認してみると良いと思います。

業務委託は基本的に自由出勤ですが、ひと月の休日数で保障休を設定している所があるので安定を求める方はそちらを選んでみるのもよいと思います。

美容師は平日休みの方が多いですが、最近では土日休める所も増えてきています。子供がいる方も働きやすい環境にはなってきています。

 練習時間

ここは美容師ならではの選び方だと思います。

正社員として働く方は営業時間外の練習時間があります。

アシスタントはもちろん自分自身の練習。スタイリストになってもアシスタントに技術を教える時間があります。

カリキュラムについても美容室ごとに違っていて、練習の進め方や練習の時間帯もそれぞれです。

営業後に練習を多めにとろうとすると、終電ギリギリになることもあります。なので、通勤時間や交通状況も考える必要があります。

これは自分の話なのですが、私はアシスタント時代の美容室はテナントの中に入っているお店にしていました。

大体テナントは営業時間の他に建物からの退出時間が決まっていて、必要以上に帰りが遅くなることがなかったからです。

練習がしたくないからいうわけではなく、私の時代はまだ終電など考えず練習を時間が設けられることがあったからです。

今ではそういう美容室は減ったのかもしれませんが、練習時間の長い短いよりは効率の良い練習をすることが大切だと思っています。

 人間関係

正直入社してみないとわからない部分は多いのですが、美容室は仕事上スタッフ同士の距離が近いので、入社前にスタッフを把握しておくのも必要だと思います。

多くのサロンはホームページにスタッフ写真を載せているので確認することができます。

参考までに私がチェックしていたのは、スタッフの男女比と年齢層です。

これは個人によって違うと思うのですが、私の場合は美容師歴を確認して年齢が近い人が多いのと男女比が半々くらいの美容室にしていました。

中途採用で入ると美容師経験があるといえど店舗のことは教えてもらわないといけないので、その際に同世代の人のほうがコミュニケーションがとりやすいからです。

美容室はブログ等で情報発信していることが多いのでお店の雰囲気などもチェックしてみてもよいと思います。

 その他

その他は自分がどういうスタイリストになりたいかで選ぶと良いと思います。

美容室は店舗によって客層が変わります。客層が変われば、求められるスキルが変わります。

例えば、年齢層が高ければブローをするスタイルが求められるようになったり、細かいパーマを巻くことも増えます。

逆に低ければ、トレンドのスタイルが求められるようになってきます。

接客によっても求めらるものが変わるので、身に着けたいスキルやスタイリスト像を考えて選んでいくと良いでしょう。

また、髪の毛の施術以外も学べる美容室もあります。

着付けやメイク、エステ等を学べる所もあるのでその点もチェックしてみると良いをと思います。

美容師免許を活かした働き方

美容師以外にも美容師免許を活かせる職業があります。

美容師から転職する方もいますし、副業として働く方もいらっしゃいます。

スキルアップすることもできるので、選択肢として入れるのもおすすめです。

アイリスト

アイリストとはまつ毛ケアのプロです。

まつ毛エクステンション(マツエク)やまつ毛パーマを施術し目元をデザインします。 

マツエクはつけまつげと違い取り外す必要がなく、普段のメイクを楽にしてくれ、目元を印象的にしてくれるので女性に人気の美容施術になっています。

以前は美容師が転職でアイリストになるケースが多かったように感じますが、最近では美容師免許取得後、美容室に勤務することなくアイリストとして働く方も多いようです。

まつ毛の施術は、以前は規制はなく誰でも施術をすることができたのですが、まつ毛エクステの接着剤による健康被害が増え、平成20年、厚生労働省の通達により美容師免許が必要とされるようになりました。

最近では職種として確立されており、専門的な知識や技術を身に着けるように検定試験もあります。

美容師免許があればアイリストにはなれますが、スキルアップを目指す方は検討してみてもよいと思います。

訪問美容師

老人ホームやご自宅に伺い、ご自身では美容室に行くのが難しい方の美容施術を行う仕事になります。

訪問美容師として働くは美容師免許があれば可能ですが、こちらも介護の知識があった方が断然仕事がしやすいです。

老人ホームにはご自分で身の回りのことをされる方もいれば、介助が必要な方もいらっしゃいます。

前者の場合は、通常の美容室同様施術をすることができますが、後者の場合は施設職員の方のサポートが必要になります。

その場合に美容師自身が介助できるのであれば、施術もスムーズに行えますし、職員の方の負担を減らすことができます。

訪問美容師は、個人で開業する方もいらっしゃいますが、派遣として働く方もいます。

私も副業として働いていましたが、その際は派遣で働いていました。

派遣といっても歩合なので、こちらで収入を得たいと思うのならばある程度のスキルとスピードが求められます。

年配の方だと長く姿勢をキープするのが難しい方もいらっしゃいますし、意思の疎通が難しい方もいらっしゃるので、通常の美容室とは違う接客が求められます。

ただ、スキルとスピードがあれば時間の自由もききやすく主婦のスタイリストの方も活躍しやすいです。

派遣会社によっては講習を開いてくれる所もあるので、未経験の方やブランクのある方も働きやすいと思います。

まとめ

美容師は「手に職があっていいね」と言われる事がありますが、定年まで働いてる方は少ないと思います。

生活環境や体力的な部分で続けるのが厳しくなってくることがあるからです。

女性だと結婚や出産で正社員として働くのが難しくなったり、体力が落ちることによって若い頃より売り上げが上げにくくなり収入が減ったりするからです。

なので、スキルアップや副業をして自分の可能性の幅を広げるのをおすすめしたいです。

もちろん開業するのもありですが、その際にもスキルアップしておくのは悪いことではないはずです。

美容師として働き方が多様化している中、選択肢が増えるようにしていきましょう。